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為替変動の影響 [為替 変動 影響]

為替変動の影響についてまとめてみました。

・円高は輸出企業へ悪影響。
例)海外に輸出している自動車メーカーの場合。
1台1万ドルの車をアメリカに輸出していたとします。
円相場が1ドル=200円の場合は、売り上げ200万円。
しかし1ドル=100円になった場合(円高)には、売り上げは100万円。
・円高は、輸入品と競合するモノやサービスを商売にしている企業や個人には悪影響。
例)円高になると上の例のように、輸入品が安くなるので価格で競争が厳しくなる。
例)円高になると海外の労働者の賃金が日本円換算したときに安くなるので、日本国内で、「海外でも同じことができる仕事」の労働者は給料があがりにくくなる。
・円高になると、日本に来る外国人観光客や留学生らにとっては出費が割高になる。

・円高は、海外からモノを輸入して買っている企業や消費者には良い
例)1枚10ドルのCDは、1ドル=200円のときには、1枚2000円。
1ドル=100円に円高が進んだ場合、1枚1000円。
例)石油会社、電力会社など、原材料などを輸入&国内消費型企業にはよい。
・円高になると、海外でお金を払う場合有利
例)海外旅行で
1ドル=200円のときに10万円をドルに換えたら500ドル
1ドル=100円の円高時に換金すると1,000ドル

平成21年度年次経済財政報告(経済財政政策担当大臣報告)― 危機の克服と持続的回復への展望―(平成21年7月 内閣府)によると
円高にはメリット、デメリットの両面があるとしても、短期的には景気に対してはデメリットが大きいと考えるのが一般的である。購買力を高め、内需を刺激する効果と比べ、外需を減少させる効果が大きいと見られるためである。
国際比較が可能なOECDのInterlinkモデルで自国通貨が10%増価した場合の実質GDPの押下げ効果(2 年目)を比べてみよう。
その結果によれば、第一に、アメリカを含め、すべての国で2 年目の効果はマイナス、すなわち、基準となるケースと比べ実質GDPが減少している。
第二に、日本のマイナス効果は、必ずしも大きいほうだとはいえない。
したがって、貿易構造にかかわらず、自国通貨高は短期的には「景気」にマイナスであること、日本の自国通貨高に対する脆弱性が他国と比べて著しいというわけではないことが分かる。
とのこと。
貿易構造にかかわらず、というのは輸出額が輸入額より多い(貿易黒字)か輸出額が輸入額より少ない(貿易赤字)かにかかわらず、という意味です。


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